
【PMSあるある】なんだか情緒不安定…そんなときはカモミールでやさしい気持ちに【失敗しない精油の選び方も】
こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。
これまでさまざまな精油をご紹介してきましたが、何か試してみた香りはありましたか?
「いざ、買うぞ!」となるとどれを買おうか迷ってしまいますよね。
たとえば、PMSのときの情緒不安定。何種類かおすすめの精油をご紹介してきましたが、決めかねている方もいらっしゃるかもしれません。
失敗したくない!あなたに合った精油の選び方
PMSの情緒不安定、と書きましたが、あなたが辛いのは『イライラ』でしょうか?『落ち込み』でしょうか?また、あなたはどんな気持ちになりたいですか?
お店に行って直感的に香りを選ぶことも、いい方法だと思います。ですが、何種類も嗅いでいると嗅覚も疲れてよく分からなくなってしまうので、ある程度目安をつけてお店に行ったほうが選びやすいかと思います。
『何が辛いのか。』
『どうなりたいのか。』
ここをしっかり知ると選びやすいですよ。
例えば、今までご紹介した精油ですと、
・穏やかで落ち着いた気持ちになりたい時はラベンダー
・幸福な気持ちになりたいならグレープフルーツやジャスミン
・気持ちが不安定にあることに加えて、月経が重い方はゼラニウム
・量が少ない、月経が遅れがちでお悩みならクラリセージ
上記はあくまで一例ですが、このように自分の状態と精油の個性を合わせてみていくと、あなたにぴったりの一本を見つけやすいですよ。
カモミール・ローマンでやさしく穏やかに
さて、今回は、PMSや更年期のイライラ気分を穏やかに落ち着かせてくれる精油。カモミール・ローマンをご紹介いたします。
イライラする時、過敏になってしまう時、何か満たされない気分の時、「やさしく平穏な気持ちになりたい」なら、ぜひオススメしたい香りです。「鎮痙」「鎮静」という言葉がキーワードの精油ですので、PMSで頭が痛い時や生理痛が辛い時にもオススメですよ。
「穏やか」という視点で見るとラベンダーと似ていますが、“活性”の一面もあるラベンダーに対し、カモミールは“鎮める”がポイントです。
カモミールの基礎知識
やさしく甘い、リンゴのような香りの精油です。そのまま嗅ぐと濃厚に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は希釈したり、空間にふわっと漂わせると優しい香りに感じられると思います。
カモミールはもしかしたら、私たちの日常に一番馴染み深い香りかもしれません。化粧水などにカミツレという名前で入っていることも多いですし、ハーブティ―として出会う機会も多いですよね。
ただ、ハーブティーの多くは、今回ご紹介するカモミール・ローマンではなくカモミール・ジャーマンというハーブ。見た目もよく似ている同じキク科のハーブです。面白いことに、お茶として楽しむときには、ローマンのほうが苦みが強く、精油として楽しむときにはジャーマンのほうがえぐみのあるような香りがします。ジャーマンは、深い青色の精油なのですが、こちらはまた別の機会にご紹介いたしますね。
カモミールの名前はギリシャ語の「chamaimelon」に由来します。「chamai」は大地「melon」はリンゴを意味しています。きっと、カモミールのリンゴのような香りを嗅いで名づけられたのでしょうね。可愛らしい白い小菊のような花をつける植物ですが、その可憐な見た目と違い、踏まれても枯れない丈夫な植物です。ガーデニングでは芝生代わりにグランドカバーとしてつかわれることもある植物。
逆境に負けない、そんな強さが欲しい時サポートしてくれる精油です。
寝る前のバスタイムで、甘い香りに癒されて。
イライラして、なんだか頭も痛いし、とにかく調子が良くないし!明日も頑張りたいのにこのままじゃ寝付けそうにない……。
そんな日はカモミールのお風呂はいかがでしょうか。
お風呂に精油を3滴垂らし、よく混ぜてお入りください。ゆっくり呼吸をしながら肩や足首をまわしてリラックス。ギュッと頭を縛り付けられていたような感覚がだんだん緩んでいくことを感じてください。
精油がない時はハーブティー用のカモミールをだしパックなどにいれてお風呂に入れても香りを楽しめます。
甘い香りに癒されたら、あとはぐっすり良質の眠りでパワーチャージしてくださいね。
〈注意事項〉
・妊娠初期は使用を控えましょう。
・キク科アレルギーやブタクサアレルギーの方は、必ずアレルギーテストを行ってから使用しましょう。