冷えや生理痛を改善したくて色々調べていて、「布ナプキン」というワードにたどり着いた。と言う方、結構多いのではないでしょうか。
布ナプキンを使うと、デリケートゾーンのカユミ・カブレが軽減したり、重かった生理痛が和らいだり…など身体にうれしい事があった!という経験談を目にします。妊活の1アイテムとして使っているという方も居たりしますね。
「布ナプキンって、なんだかよくわからないけど身体に良さそう」
「ネットで布ナプキンを検索してみると、なかなか可愛いものが多い」
「肌触りが良くて、使い捨てナプキンには戻れなくなるらしい」
…など、良いイメージで、ちょっと気になる…という方も多いのではないでしょうか。
でもやっぱり、使う事をためらってしまう理由のひとつは「布ナプキンの洗濯」というハードルですよね。
そもそもの洗濯の仕方もそうですが、それ以外にも「みんなどうやって洗濯してるんだろう?」と思う小さなギモン、ありませんか?特に家族と一緒に住んでいるという方は、浸け置きしている布ナプキンを見られたらどうしよう…という事もあるでしょうし、一人暮らしの方でも、生活スタイルに合わせられず、洗濯に時間を割けないという事もあるでしょう。
今日は、そんな「布ナプキンの洗濯」プチギモンをあれこれご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね。
INDEX
これがネックで始められない!布ナプキンの洗濯ってどうやるの?
まずは基本の洗濯方法から。
布ナプキンのお洗濯には「セスキ炭酸ソーダ」という洗剤がおススメです。
「セスキ炭酸ソーダ」以外にも、重曹や普通の洗濯洗剤を使用している方もいますが、
この洗剤は、皮脂や血液汚れに強く、冷たい水にもサッと溶けるので布ナプキンの洗濯にはピッタリなんです。
1.昼用の布ナプキンなら、使い捨てナプキンと同じように2~3時間くらいが取り換え目安です。 取り換えたらぬるま湯で軽く押し洗いします。経血を押し出す様に落としておくことで、汚れ落ちが良くなったり、ニオイが気にならなくなったりと、この後の浸け置きが楽になります。
2.バケツなどの容器に、約1.5Lの水に対して、セスキ炭酸ソーダを大さじ1杯程度を溶かし布ナプキンを浸けていきます。浸け置きすることで、血液汚れがしっかり落ちますよ。汚れは下に落ちていくので、汚れた面を下にして浸けていくと良いです。 浸け置き時間は半日~1日程度。汚れが落ちていない場合は、水を取り替えて再度浸け置きしてみてください。
3.汚れが落ちたら、手洗いまたはネットに入れて洗濯機で洗います。他の洗濯物と一緒に洗っても大丈夫です。そのあとは脱水し形を整えて干します。日光で干すと天然の殺菌効果がありますよ。
これが基本の洗濯方法です。
セスキ炭酸ソーダは、ドラッグストアやホームセンターでも取扱があります。
大きなお徳用サイズなど、ネットで購入もオススメ。
セスキ炭酸ソーダ「アルカリウォッシュ」を見てみる。
また、血液のシミが出来てしまったという場合は、酸素系漂白剤がおススメです。
塩素系漂白剤だと、鼻にツンと来るニオイがありますが、酸素系は作用が穏やか。多少入れ過ぎても問題ありません。
また塩素系漂白剤では、色柄ものに使うと色落ちしたり柄が薄くなりますが、酸素系漂白剤は柄がある布ナプキンでも安心して使えます。
酸素系漂白剤を見てみる。
「浸け置き」前のプチギモン
浸け置き容器は、ホーローバケツじゃないとダメなの?
布ナプキンの浸け置きに、ホーロー製のバケツが人気です。ホーロー製品は、食器やお鍋などに使われることが多いですね。
ホーロー製品の良いところは、汚れ落ちが良い・匂いが付きにくいという点です。そういった意味でも布ナプキンの浸け置き容器としてはピッタリなんですね。見た目もレトロでかわいい♪という意見もありますよ。
でも、絶対ホーローである必要はありません。プラスチックのバケツや洗面器を使用している方もいます。一人暮らしなどで気にならなければ、フタがある必要もありません。
始めは100円ストアで売っているプラスチック製の容器などで代用し、浸け置きする布ナプキンの量や置き場所などにあわせて、好きな容器を購入してみて下さいね。
浸け置きってそんなに長時間やらないとダメなの?
浸け置き時間は半日~1日程度。
時間がなくて、布ナプキンの洗濯に時間がとれない…。ササッと洗う事ができれば続けられるのに…という方も多いのではないでしょうか。
汚れがちゃんと落ちているなら、浸け置きはしなくても大丈夫です。たとえば使用後すぐに洗える休日などでしたら良いですが、外出先で使用し、夜に持ち帰って洗濯などという場合や、経血量が多い方などは、しっかり浸け置きの方が良いでしょう。
また、血液は時間が経って乾燥すると落ちにくくなります。
外出先では、小さなスプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを溶かした水を入れ持ち歩き、使用後の布ナプキンに軽く拭きかけておくと、乾燥しにくくなり、帰宅後の浸け置き・洗濯が楽になりますよ。
浸け置き中の布ナプキンを家族に見られたくない、置いておく場所がない!という場合にはこんな浸け置きもおススメです。
「入浴中に浴室で浸け置き!」
浴室に浸け置き容器を持ち込んで、自分の入浴中に浸け置きします。お風呂に入っている間の1時間程度だけ浸け置きしてみましょう。フタつきのバケツなどを使えば浸け置き中も目に入らないので気になりません。
その他、みんなの浸け置き方法は、後半でご紹介します。
浸け置き中ってニオイとか気にならないの?
浸け置き前の押し洗いで、だいたいの血液汚れは落ちているので、ニオイがすごく気になるということはあまりないと思いますが、経血量や体調など個人差もあることです。家族もいるし心配…という方にはアロマオイルがおススメ。
殺菌効果のあるユーカリやティーツリーなどは、香りもさわやかで浸け置きにピッタリ。
バケツに1,2滴入れ、よく混ぜてから浸け置きしてください。
アロマオイルを見てみる。
アンケートしました!浸け置き容器どこに置いてる?
1位 洗面所 42.2%
2位 お風呂場 35.1%
3位 自分の部屋 7.6%
4位 トイレ 6.4%
その他 8.7%
アンケート:ジュランジェ調べ
やはり一番多かったのは、洗面所でした。洗面所と一口に言っても、家族と一緒に暮らしている方の中には、シンクの扉の中だったり洗濯機の影の方にだったり、他の人の目に付きにくいところというのが多かったですよ。
その他の中には、こんな面白い場所もありました。
「洗濯機の中」! 子供のいたずら防止に入れていますというママさんも。たしかにこれなら小さなお子さんの手が届きにくくてイイですね!
洗濯中~後のプチギモン
浸け置き後、洗濯機で洗うの!?
浸け置き後は手洗いでも構いませんが、汚れが落ちてないと感じる場合は洗濯機を使ってもOKです。型崩れを防ぐため、ネットに入れて洗うのをおススメします。
押し洗い⇒浸け置き洗いと、ここまでで血液汚れはかなり落ちていますので、他の洗濯物と洗っても問題はありません。
ただし柔軟剤を使うことはあまりおススメできません。柔軟剤が布ナプキンをコートして、次に使用する際、血液をはじいてしまう事があるからです。
布ナプキンて分厚くて乾かなそう。乾燥機使っても良い?
布ナプキンには、防水布が使われているものが多いのですが、乾燥機を使うと防水布が傷んでしまう原因になります。なかなか外に干すことが出来ない場合や、洗濯物が乾かない季節には、薄いタイプの布ナプキンを使っているという方も多いです。
吸収体をひとまとめにした一体型の布ナプキンは、使い方カンタンですが、厚みもあり乾きにくいことがあります。
ハンカチ型の布ナプキンは、使用する時折って層を作る事で吸収力を高めるのですが、洗う時は汚れ落ちも確認しやすく、乾きやすいというメリットがあります。
ハンカチ型の布ナプキンを見てみる。
また、あて布をして、低い温度で短時間アイロンをかけている方もいますよ。
ボタンなどがプラスチックの場合はアイロンが当たらない様気を付けてくださいね。
どこにどうやって干すの?
布ナプキンも他の洗濯物同様、日光にあてて乾かしてあげたいですよね。
先にお話ししたように、日光にあてて干すことで天然の殺菌効果が得られます。
人の目に触れるのが嫌だな、という方も、なるべく風通しの良い陽の当たる場所に干して日にあててあげることをおススメします。
下着などでよくやるような、タオルなど他の洗濯物で覆ってあげるというのもイイですね。
布ナプユーザにきいてみました!どうやってお洗濯してる?
筆者の身近にいる方で、家族やパートナーと暮らしている布ナプキンユーザー5人に、洗濯方法を聞いてみました。
・浸け置き前の押し洗い、どこでしてる?
洗面所2人、浴室2人、どちらも利用する1人。
家族がいない時に洗面所でしている、またはお風呂に入る時に浴室に持ち込んでやる。という2つに分かれました。
・浸け置き中、容器はどこに置いてる?
洗面所シンクの中1人、浴室2人、脱衣所2人(家族の目がつくところ)。
家族の目が気になるので、シンクの中に置き場所を作って置いている、入浴中に浴室で浸け置きし、それでも落ちていないなという時は、部屋に持って行って置いている、
またふた付き容器を使用していることもあり、気にせず脱衣所の隅に置いている。という3つの意見がでました。
・浸け置き後、洗濯機は使っている?
洗濯機使う4人、手洗いのみ1人。
洗濯機を使っている4人は、他の洗濯物と一緒に洗っているとの事でした。手洗いのみと答えた1人は、おうちにいる時だけ布ナプキンを使用しており、取り換えた後すぐに洗えることから、手洗いのみでOK!とのことでした。
…ちなみに筆者は、洗面所に置いておき、人が訪ねてきた時などは浴室へ移します。洗濯は浴室ですることが多く、浸け置き後は洗濯機を使用しています。
布ナプキンを生活の中に取り入れるのは、初めはリズムがつかめず大変なことも。特に洗濯に時間を割けなくて、布ナプキンの使用を断念…という方は多いもの。まず「布ナプキンは家にいる時だけ、時間や気持ちに余裕がある時だけ使ってみる」という風に取り入れることで、自分にあった洗濯方法を見つけていくことが出来ると思います。
いきなり一日分のお洗濯は大変でも、量が少ない時、短時間使用した布ナプキンから試しに洗濯してみようと思えば、意外と簡単なものです。
勇気をもって、トライしてみて下さいね!