布ナプキンを手作りする方がたくさんいらっしゃるのはご存知ですか?

自分の好きなデザインでオリジナルの布ナプキンを作れたら、お気に入りになること間違いなしですよね。

専門店で販売している布ナプキンは、肌触りや吸収力にこだわったものがたくさんありますが、一式を揃えるには多少お金もかかります。

手作りできるなら、自分で作ってみたい!

失敗せず作りたい!

代用できる布を知りたい!

生理の時、自分好みの布ナプキンを使って気持ちをアゲたい!

あまりお金をかけずに手作りしたい!

…そんなあなたはぜひ、以下を参考にしてみてくださいね♪

ネル生地って?ネル生地以外でも布ナプキンは作れる?

ネル生地とは、「フランネル生地」のことです。ネルシャツなどに使用される、起毛したフワフワの生地のこと
冬用のパジャマやガウン、ベビー服などに使われたりします。

生地の表面を起毛させ毛羽立たせてあり、触るとふかふかした感じが特徴です。

布ナプキンにはこの「ネル生地」が使われているものが多くありますが、
良い点として、【暖かい、肌触りがやさしい、経血をしっかりキャッチする】といった点が挙げられます。

布ナプキン専門店で使用されているネル生地は、無漂白のオーガニックコットンが多いです。

カユミ・カブレで悩まされている女性や、生理中肌が敏感になる方でも安心して使えるやさしい肌触りですが、必ずしもこの布でなければいけないワケではありません。

布ナプキンを手作りする時の代用品、ネル生地代わりになるものには以下の様な布がありますよ。

ガーゼ生地やタオル生地、リネンなど自分の好きな肌触りのもの

デリケートな部分に触れるものですから、色々な布で作ってみて一番肌に合うものを使用するのが一番。必ずネル生地でなくても大丈夫です。
とは言っても、いろんな布を準備するって大変ですよね。

布ナプキンを手作りされている方の中には、使い古したTシャツや、ガーゼハンカチ・タオルハンカチなどで作っている方もいらっしゃいます。

自分だけが使うものですし、ただ捨てるだけなら、生理用品として使用してから捨てるというのは良い案ですよね。

特にタオル生地は吸収力が良いものが多いですから、肌に直接触れる部分だけでなく、見えない吸収体として使用するのもオススメです。

ネル生地…吸収力があり、肌触りもやさしく値段も比較的抑えめ。
ガーゼ生地…目が粗く通気性に優れていて、肌が弱い方にはおススメですが、生地が薄く耐久性は低め。
リネン生地…汚れ落ちが良くさらさらの肌触り。繰り返し洗う事でどんどん柔らかくなっていきます。
タオル生地…パイルやワッフルなど生地により触り心地は違いますが、吸収力に優れています。

どの布が一番良いかは人それぞれ。その時の経血の量や使用頻度によっても違いがあります。

一番良いのは、どの布が肌に合っているかということだと思いますので、簡単なおりもの用ライナーなどから手作りしてみると良いかもしれませんね。

 

おりものライナーには、肌があたる面にオーガニックコットンを使用したニット生地を採用。刺激に敏感なお肌にやさしく、さらっとした肌触りです。もうすぐ生理が来そうかなという時に付けておくと安心です。

ハンカチのような四角いプレーン型布ナプキンには、ネル生地を。ふかふかに起毛した表面が、経血をしっかりキャッチします。

この商品は、生地がすでに切られた状態になっており、届いたらすぐ縫えるキットになっています。その生地を型紙代わりに色んな布を切り出しておけば、たくさんオリジナル布ナプキンが作れますよ。

どちらも使用前には一度予洗いをするのをおススメします。予洗いすることで、より吸収が良くなりますよ。

 

 フェルト生地って布ナプキンの代用品として使える?

ネル生地とフェルト生地って触り心地がなんとなく似ていることもあり、ネル生地代わりにフェルト生地が使えないかな?と思われる方もいらっしゃるようです。

フェルトは、帽子やバッグなどファッション小物に使われたりしますね。手芸屋さんや100円ストアなど、比較的手に入れやすいアイテムでもあります。

ネル生地は、たて糸とよこ糸を織って作った織物
それに対してフェルト生地は、「不織布」という、繊維を熱や機械、または科学的な方法で接着させた布のことです。
原料は羊毛など動物の毛などですが、安価なものだと化繊を使用したものも多く販売されています。

フェルト生地の特徴

手作りでアクセサリーなどを作ったりされている方の中には、羊毛に熱湯と石けん水をかけながら、こすり合わせてフェルト生地を作ったことがある方もいるのではないでしょうか。

フェルト生地は、ふわふわな見た目がネル生地に似ていますが、ネル生地よりも目のつまりが細かくなっています。そのため吸収力はネル生地より劣りますし、肌に触れた時にネル生地より固く感じられます。

また、フェルト生地の多くは羊毛など動物の毛から作られています。動物の毛は、通気性は良いですが水をはじく性質があります。

フェルト生地が絶対使えない!とは言えませんが、吸水性の点から考えると、布ナプキンとしての代用は避けた方が良いと思います。

 

防水布はどこで買える?必ず使わないといけない?

布ナプキンに使われている防水布は「透湿防水布」というもの。
これは、湿気は通して水分は通さないという特徴を持っています。実物を見るととても薄く、一見頼りなさそうに見えるかもしれませんが、しっかりとモレを防いでくれます。

※ただし、透湿防水布には、吸水性はありません。布ナプキンを作る時は、防水布の他に吸収体となる生地(ネル生地やパイル生地など)と一緒に組み合わせて作ってください。

布ナプキンがムレにくいのは、布を使って作られているからだけではなく、モレを防ぐ防水布に、湿気は逃がしてくれる機能があるからなんですね。

この透湿防水布は、手芸屋さんや生地屋さんで購入できます。その他、ネット通販などでも購入ができますよ。

 

防水布がないと布ナプキンは作れない?

防水布は、布ナプキンに必ず使わないといけないものではありません。

例えば、基本防水布が使われている布ナプキンですが、生理中のムレが特に気になるという方向けに、防水布が使われていない布ナプキンも販売されています。

また、布ナプキンの使用に慣れている方の中には、防水布の使われていないプレーン型布ナプキンだけをショーツにあてて使っている方もいらっしゃいます。

ただし防水布なしの布ナプキンの場合、長時間の使用は貫通・モレの原因になりますから、「短時間だけ・家の中だけ」と、使う場所や時間を選んで使用すればもしもの時も安心です。

長時間しっかり使いたい方は、透湿防水布は使用した方が良いでしょう。

防水布ならなんでも良いの?

透湿防水布の代用として、他の防水布などでもいいのかな?という声もありますが、たとえばレインコートなどに使われる防水布はビニールなどが使われており、湿気を通しにくいしくみになっています。

布ナプキンの良いところのひとつとして、やはり通気性が良い!ということがありますから、通気性のない素材を使うのは、なんだか本末転倒な感じですよね。

なかなか他の生地で代用というのは難しいので「透湿防水布が手に入らない・使用せず作りたい」場合は、その分【吸収体の生地を増やして作る】など、ちょっと工夫をしてみるのはどうでしょう。

経血量などによりますが、防水布なしの布ナプキンでも、2~3時間は持ちます。まずは、30分~1時間ほどの使用でチェックしながら、自分の感覚を掴んでいってくださいね。

 

防水布って絶対モレない?

透湿防水布は、モレをしっかり防いでくれますが、強めの圧力がかかりすぎると、横から漏れ出てしまう可能性もあります
例えば急な坂道を自転車でグイグイ登って行く…などなど、グッと圧力がかかる使い方は避けた方が良いかと思います。

また、防水布が入っているからと言って、1日中ひとつの布ナプキンだけで過ごすことは衛生的におススメできませんので、使い捨てナプキンと同じ感覚で取り換える方が良いでしょう。

 

手作りする前に、布ナプキンの構造を見てみよう!

一体型布ナプキンは、こんな風に重ねて作るとしっかり吸収してくれますよ!

※この写真は、わかりやすくするために生地をずらしています。作る時は、同じ長さで大丈夫です。

柄面…ショーツにあてる面です。これは好きなデザインのものでOK!化繊が含まれている生地でも構いませんが、ムレをとことん防ぎたい方なら、通気性の良い天然素材のものだと尚良いですね。
透湿防水布…防水布を使用する場合は、柄面と吸収体の間に配置します。
吸収体…吸水性の高いネル生地、タオル生地を使っています。細長い楕円形にすることで、真ん中を厚くして吸収力を高めます。
肌面…ネル生地。ここは上記でお伝えしたような、あなたの肌が一番心地良いと思えるもので作ってみて下さいね。

これは、多い日の2~3時間くらいの使用に。ちなみに筆者は、取り換えられずに5時間くらい使用したことがありますが、一切モレはありませんでした!

 

家にある布で布ナプキンを作りたい!どうすればいい?

初めて布ナプキンを作るなら、まずはお金をかけずに家にあるもので作れたら嬉しいですよね!
肌に当たる面には、出来れば吸水性の高い布が良いですが、ショーツに当たる面は、好きな柄の布だと使う時もちょっと楽しくなります。

肌面には、上記でもお伝えしたようなタオル生地やガーゼ生地などで代用できるので、使い古したフェイスタオル、タオルハンカチ、ガーゼハンカチなどで作ってみるのはどうでしょうか。

 

また、着古したTシャツなどコットンの生地もピッタリです。ハギレにしてウエスなどに使用してる方もいらっしゃいますが、ただ捨てるだけより、使い捨て布ナプキンとして使用するという手も良いですね。

Tシャツを縦15~20㎝、横5㎝くらいに切って、使い捨てナプキンの上に重ねて使い、使用後は一緒にまとめて捨てます。肌面は布で刺激を少なく、吸収は使い捨てナプキンがしっかりしてくれる。と即席布ナプキンになってくれますよ♪

※Tシャツに箔プリントなどしてある部分は、吸収力のことを考えると避けた方が良いでしょう。

 

ふわふわネル生地を使った「使い捨て布ナプキン」あります♪

使い捨て布ナプキン フリーナ

使い捨てナプキンの上に重ねて布のやさしさを体感♪また、このアイテムを吸収体にして手作り布ナプキンにしても◎!

 

一体型布ナプキンを作るなら、例えば
【肌面にTシャツなどのコットン生地】+【吸収体にコットン生地やタオル生地を数枚重ねて】+(あれば透湿防水布)+【ショーツ面に好きなデザインの布】=身近にある布で作れる、あなただけのオリジナル布ナプキンのできあがり!です。

布ナプキンの型紙

手縫いで簡単に作る♪布ナプキンの型紙です。

 

専門店がおススメする、肌にやさしい布ナプキンの材料

ふわふわの無漂白ネル生地や、オーガニックコットンを使用した生地など、こだわりの材料。以下からチェックしてみてくださいね♪

綿100%のやさしい肌触り【無漂白ネル生地】
オーガニックコットン100%のやさしさ【オーガニックコットンニット】湿気は通し、水分は通さない【透湿防水布】その他布ナプキンの材料は、コチラからチェックできます。

 

あなたに合う布ナプキンが作れますように♪