こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。

私たち、女性特有の悩みにも深く関係している「ストレス」。

小さなストレスなら、あまり貯めこみすぎないように、自分なりのセルフケア方法をいくつか用意しておくことがオススメです。アロマセラピーもストレスケアに役立つツールのひとつ。コットンにつけたり、スプレーを作って持ち歩く方法もいいのですが、今日はお仕事道具としてさりげなく持ち歩く方法をご紹介いたします。

愛用のお仕事ツールに、ほんのり香りをしのばせて。

名刺

名刺サイズくらいの小さなカードに精油を数滴垂らし、しおりのように手帳に挟んで持ち歩くと、手帳を開いた瞬間にふわっと精油の香りを感じることができます。

私たちは、心拍数や血圧は自分の意志でコントロールできませんが、呼吸なら、自分で意識的に回数を変えることができます。プレッシャーを感じる時、ストレスを感じる時。意識して何回か呼吸してみてください。不思議と心が冷静に、落ち着いてきます。

周りに人がいて、何回も深呼吸できないときは、手帳を開いて精油の香りを感じながらゆっくりと深く、ひと呼吸してみてくださいね。

もし、名刺に香りがついても問題がないようでしたら、精油をつけたカードを名刺と一緒に名刺入れに入れておくと、名刺からとてもよい香りがします。この時、名刺に直接精油を垂らしてしまうとシミがついてしまうことがありますので直接はつけないでくださいね。

香りが長く続く精油って?

アロマ

レモンなど柑橘系の香りも素敵なのですが、香りが消えやすいので、爽やかでありながら落ち着く香りのフランキンセンスや、甘いバニラの香りのベンゾインなど少し重みのある香りですと、香りが長く楽しめます。私は名刺入れにはジャスミンをいれていることが多いです。ジャスミンやローズ、以前コラムでご紹介したパチュリーも長く香りが楽しめますよ。お好みの香りを連れて歩いて、お仕事の合間に心をリセットしてくだいね。

手帳も名刺も使わない場合は、本のしおりに香りをつけても良い香りが楽しめます。

ストレスは悪いものではない?

女性_ストレス

ストレス、と聞くと「嫌なこと」「胃が痛くなりそうなこと」などというイメージですよね。もともとは、物理学の分野で使われていた言葉ですが、今は嫌なことや怖いことがあったときの生理的な反応、を指すようになりました。

ストレスのしくみ

ストレスを感じると、体のあちこちでストレスに対する反応が起こりますが、この時、司令塔となるのは脳の「視床下部」という場所。ここから指令が送られ、ストレスに対する様々な反応が起こります。その反応のひとつとして、「下垂体」「副腎」は体内環境を調整しようとホルモンを分泌しています。

この視床下部と下垂体は、どちらも生理がくるためにとても大事な役割をしている場所で、正常に生理がくるために必要なホルモンの分泌に関わっています。

ストレスを感じたとき、交感神経が優位となり心拍数が増え、血圧は上昇し、呼吸数も増えています。また、タンパク質分解を促進してエネルギーを確保しようとしたり、血糖値も上がります。もし、自然界で生きていたなら、ストレスを感じるような場面は、敵に出会ったとか、自然災害が起きたなど、早急に逃げるか、闘うかしないといけない場面。

私たちの体は、そのために必要な機能を働かせます。

短期的には必要な働きであっても、このような状態が長期的に続くと、体に不具合が出てきますし、もちろん生理にも生理不順などというかたちで影響してきてしまいます。

ストレスは悪いもの。ストレスはあってはならないもの。としてしまうと、少しでもストレスを感じたときに「ああ、ストレスを感じてしまった」「ストレスがあるなんてダメなことなのに」と、自分で余計にストレスを増やしてしまいます。

生きていれば、ストレスがあることも、問題があることも当たり前のこと。それ自体は良くも悪くもありません。

とはいえ、ストレスもプレッシャーも……できればなければいいな、とは思うのですが(笑)本来ストレスは、私たちの敵ではなく、生き残るためであったり、成長するためであったり、なにかしら必要で助けてくれる味方です。

アロマを活用しながらうまく付き合って、体も心も元気に過ごしていきましょう。