漢方で女性の不調を改善しよう
先日漢方の勉強会に参加しました。
みなさんは漢方にどんなイメージがありますか?
私の持っていたイメージは
・作用が穏やかで、効果が実感できるまで時間がかかる
・身体に優しい
・にがい、まずい
・副作用がない
こんな感じです。
自分自身の自然治癒力を高めるお薬
というイメージだったのですが、
勉強会に参加したら全然違っていました!!
今日はそこで学んだ内容をお伝えします。
■漢方薬の考え方
・環境や季節で処方が変わる
・気、血、水の流れや量的なバランスを整えるのが大きな目的
・感情も病気の原因となる→心と体は表裏一体
・「個人の体質」と「根本の原因」によって処方は変わる
例えば「便秘」という症状に対しても、
その時の気温や個人の体質によって処方が違うということ。
西洋のお薬は、症状別に処方はある程度パターン化されているように思います。
例えば痛み止めならロキソニン…的な。
■漢方薬の究極の目的
「流」を正すこと
要は「流れを正すこと」だそうです。
めぐらせるっていうことです。
何を?
それは
気(熱)、血、水
の流れを正すということ。
これらの流れが滞ると身体に不調をきたす
というのが漢方の考え方です。
体内に熱がこもると悪さをします(→病気になる)
それを防ぐために、人間は皮膚の表面から熱を逃がしています(排熱)。
女性は皮下脂肪が男性よりも多いので熱を抜きにくいため、肌のキメが細かいそうです。
鼻血や不正出血も熱を抜くためなんだとか。
台風や気圧で頭痛がするのも、これらの流れが滞っているからなんだそうです。
ふむふむ。ここまでの話だけでもだいぶ面白い!
漢方ってやはり奥が深いし、身体の巡りの話は興味深いです。
ここからは女性の健康と漢方について。
ジュランジェにも関係が深いテーマです♪
■みなさん、生理周期は正常ですか?
正常な生理周期とは何か?みなさん答えられますか?
なんとなく、自分の生理周期は〇日ぐらいだなという感覚はありますが、それが正しいかどうかを考えたことがありませんでした。
■正常な生理周期とは
36.7℃以上の高温期が14日以上続くこと
なんだそうです。へぇーへぇー!
通常、低温期を経て、排卵が起こり、高温期(36.7℃)が続き、そして生理がきます。
低温期(36.2℃以上)は卵が成熟する期間です。
排卵までの日数が11日間未満の場合は、妊娠しにくいそうです。
高温期と低温期の温度差は0.3~0.5℃が目安です。
基礎体温は、妊娠したい人が計るものだと思っていたけど、自分の体調管理のためにも必要なんだなと思いました。
■現代人の生理周期は乱れがち
高温期の異常
高温期に体温が上がらない、乱れる、高温期が短い
・黄体機能不全
黄体機能不全とは、黄体が十分に機能せず、排卵後に子宮内膜を妊娠に適したで維持しておくための黄体ホルモンの分泌が不足している状態のことである。
排卵後、正常より短い日数で子宮内膜が維持しきれなくなって頻発月経や不正出血を起こしたり、着床困難による不妊の原因になったりする。(ウィキペディアより)
・肝鬱
漢方用語で、ストレスなどによってホルモンの分泌が乱れる。高温期の上下幅が大きい場合は、自律神経が乱れている可能性がある。
■周期療法
生理周期とともに身体の状態も変わるので、それに合わせた漢方で女性周期を強化し、周期の乱れを改善していきます。
例えば、生理期には子宮内の血液をきれいに排出される漢方を飲み、排卵期には排卵をスムーズにする漢方を飲むそうです。
年齢と体温によって、低温期高温期の処方を使い分けるのが周期療法になります。
今回、身体と心の繋がりや、漢方は個人に応じて処方されるものなんだと知りました。副作用があるものもあるし、即効性のある漢方もあるそうで、漢方のイメージがガラッと変わりました。風邪のひきはじめに葛根湯を飲むみたいに、生活の一部に取り入れられると慢性的な不調や悩み改善につながるのかなと思いました。