こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。

今回のテーマは〈月経痛〉……いわゆる生理痛です。

少し重苦しい、という程度のものから、冷や汗が出るほど辛い、など痛みの程度は様々ですが、ほとんどの方が一度は経験されているのではないでしょうか。

何か病気が原因となっている場合もありますので、生理痛でお悩みの場合、一度は婦人科を受診することをお勧めいたします。特に病気が原因ではない、という時。お家で日常的にできる生理痛対策をご紹介いたしますね。

体を温めて生理痛を予防しよう

生理痛でベッドに横になる女性

生理痛が辛い、生理痛で悩んでいる……そんな時、「血行を良くするといい」「お腹の周りを温めるといい」といった話はよく耳にするのではないかと思います。

痛みの原因となるものはいくつかありますが、

・血行が良くない

・骨盤内が充血する

ということも痛みの原因のひとつ。体を温めてあげることは生理痛の予防や軽減に役立ちます。

とはいえ、この季節。特に今年は酷暑と呼ばれるほどの暑さ。いくらエアコンや冷たい飲み物で体が冷えているから、体を温めましょう、なんて言われても「体を温めるなんて!」「湯船になんて入りたくない!」……ですよね(笑)

外の気温と、冷房の効いた室内の行き来による激しい温度の変化や、暑さへのストレスなどで疲れた体にリラックスタイムのご褒美も兼ねて。今日は〈手浴〉をご紹介いたします。

お手軽な〈手浴〉でリラックス

手浴イメージ

手浴とは、その字の通り、手のお風呂のようなもの。

洗面器にお湯を張り、5分~10分程度両手首を湯にひたします。

夏の時期ですと少しぬるいな、と感じるくらいの温度が気持ちよくリラックスできるのではないか、と思います。

手を湯にひたしている間、ぼ―っと休んでいてもいいのですが、手首や指を動かしたり、もみほぐしたりすると、より血行促進に役立ちます。寒い時期や、冷えがつらいときなどは少し熱めのお湯でお楽しみくださいね。

手を温めることで、温まった血液が手から全身をめぐっていきます。

お肌のくすみや、肩こり、体の重だるさなどでお悩みの時にも、手浴はおすすめです。

手浴は、お湯だけでも楽しめますが、お塩や日本酒などを少量入れてみたり、精油(エッセンシャルオイル)を入れることで、楽しさはさらに広がります。

蒸気がのぼるマグカップ

アロマセラピーでは、吸入といって、マグカップや洗面器にお湯を張り、そこに精油を垂らしてゆっくり深呼吸をして香りを楽しむ方法があります。

手浴の時の洗面器に精油を垂らすことで、まるで吸入をするかのように嗅覚から精油を感じることができます。精油を入れて手浴を楽しむときは、お湯を張った洗面器に精油を1~3滴垂らし、よくかき混ぜてから手を入れてくださいね。

最初は少ない滴数から楽しむことをお勧めいたします。

蒸気とともに立ち昇る香りを、ゆっくりと深呼吸をしながら楽しむことで、よりリラックスし、自律神経を整えることに役立ちます。

このリラックスすること、自律神経を整えることも、血行の促進や生理痛の予防や対策に役立ちます。

アロマの力で心と身体にアプローチ。おすすめのアロマオイル

アロマオイル

夏の暑い日は、リラックス、ストレスケアとしてラベンダーゼラニウムの香りなどいかがでしょうか。ゼラニウムは月経前のイライラや鬱々にお悩みのときにもお勧めです。

もっとさわやかな香りが好き、という方はティーツリーユーカリ・ラジアタも朝の森林浴のようなさわやかな香りで、暑い日にリフレッシュできるかと思います。エアコンで喉の調子が悪いな、という時にもお勧めの香りですよ。

生理痛の予防や対策は、生理の時や生理痛がある時だけではなく、普段からのケアが大切です。生理が辛い方は日頃から、こまめにセルフケアを取り入れてみてくださいね。

*精油には禁忌事項があるものもあります。使用するときは禁忌事項に当てはまる症状がないか確認してからお使いくださいませ。