こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。
毎月やってくる「生理」。そもそも生理って、いったい何なのでしょう?
私たち女性は、思春期になると初経を迎えます。初経の発来は年々低年齢化しており、今は12歳前後となっております。そこから50歳くらいで閉経すると考えると40年前後のお付き合いとなるわけですね。
生理、つまり月経は「通常、約一か月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」と日本産婦人科学会では定義づけられています。
さて、一か月の間、私たちの体のなかでは何が起こっているのでしょう?
卵巣周期と月経周期
この“生理が来てから、また次の生理が来るまでの期間、何が体に起こっているのか”ということを見ていくときに、「卵巣周期」「月経周期」というものがあります。
・卵巣に周期的に起こる「卵巣周期」
・卵巣から分泌されるホルモンの分泌量の周期的変化によって引き起こされる「月経周期(子宮周期)」
卵巣や子宮で何が起こっているのか、それぞれ見ていきたいと思います。
卵巣周期
「卵巣周期」は、卵胞期・排卵期・黄体期の3つにわけられています。卵胞が成熟し、排卵し、黄体が形成され、妊娠が成立していなければ黄体は退化し、黄体期が終わると月経がはじまる……という周期です。
28日周期で生理が来ているとすると、一年間で13回排卵があることになり、12歳で初経、50歳で閉経とすると一生で500回排卵することになります。そう考えるとすごい回数ですね!
月経周期(子宮周期)
「月経周期」は、月経期、増殖期、分泌期の3つにわけられています。月経期はその名の通り、子宮内膜がはがれ、血液とともに膣から排出されている、いわゆる生理中の時期です。そして増殖期となると子宮内膜は増殖し、その後血管や分泌腺が発達する分泌期になります。妊娠が成立した場合は、月経期とはならず子宮内膜は分泌期のまま維持されます。
基礎体温をつけている場合、黄体期、分泌期が高温相の期間にあたります。
40年近く続く生理とのお付き合い
とても簡単にではありますが、卵巣と子宮の周期について見てきました。ですが、生理が来るときは、この二つの臓器だけではなく下垂体など体の他の部分も関わってきます。
こんなことが、毎月毎月40年近くも行われていきます。
自分の体のことながら、お疲れ様!と言ってあげたくなりますね(笑)
セルフケアに取り入れたいお手軽アロマ
生理痛が辛い、PMSが辛いといった自覚できる不快症状がないと、忙しい生活の中どうしても自分の体に目がいきにくいかもしれません。ですが、これからも調子よく過ごせるように、自分の未来のために。日々の生活の中でセルフケアを習慣にしていきたいですね。
お手軽な方法としてはアロマセラピーがありますが、日頃から精油を使う、となると、仕事中など外出先で精油を嗅ぎたいという場面もあるかと思います。精油の瓶を持ち歩く方法もありますが、瓶が横に倒れたまま持ち歩くことはあまりオススメできませんし、お家で使う時にバッグから出して、またポーチに入れて、というのも手間ですよね。
そんな時は、精油をコットンに垂らして小さなジップ付きのビニルに入れて持っていく、という方法はいかがでしょうか。精油を嗅ぎたいときはジップを開けて深呼吸。
もちろん、香水にしてアトマイザーで持ち歩く、ネイルオイルやハンドクリームを作って持ち歩く、という方法も素敵です。
「今日はちょっと緊張しそう」
「イライラしてしまいそう」
「生理痛が心配……」
「サポートしてくれる香りを持っていきたい。でも何か作る時間はない!」
「毎回違う香りを気軽に持ち歩きたい」
そんな時は、ぜひコットンアロマをお試しくださいませ。
精油の中にはプラスチックを溶かしてしまうものもありますので、ビニルに精油がベッタリ……なんていうことはないように気をつけてくださいね。