冬は『松』の香りでストレス&喉ケア!【疲労、風邪にもおすすめ】
こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。
年末年始、お疲れではありませんか?普段会わない人にあったり、普段はしないことをしたり。楽しいこともある反面、すこし疲れたり、神経をつかうことが多い時期かもしれません。
今回はそんな時に役立つ、お正月のシンボル「松」の香りをご紹介いたします。
パイン(松)の基礎知識
松というと、日本の木というイメージが強いですが、温度の適性が広いためとても広い範囲に存在しています。松の精油は「パイン」という名前。パインニードル、と呼ばれることもあります。
松の枝葉は、香気が強くそのまま嗅いでも、とてもいい香りがしますよね。心が落ち着くような、でも少し気持ちが引き締まるような香りです。
α‐ピネン、β‐ピネンという成分が含まれており、森林浴効果があるとされています。
歴史的には、咳や風邪の薬、鼻づまりの解消に使われてきた精油です。
風邪が流行るこの季節。吸入や芳香浴などで、楽しみながら喉ケアに役立てたいですね。
パインは、疲労や神経が弱った時にサポートしてくれる香りです。日本ではお正月に松を飾りますが、目的は年神様が来るための依り代と言われています。残念ながら、香りを楽しむためではありません(笑)けれども、何かと人に会う時期に、そのような効能のある松を飾る習慣があるとは、なんて理にかなっているのだろう!と思ってしまいます。
松は常緑樹ですので、寒い冬でも緑の葉が手に入る。きっと必要な時期に、必要な植物が手に入るようになっているのでしょうね。自然も昔の人の知恵も、すごい!ですね。
松(パイン)のおすすめアロマアレンジ
喉、疲労感のケア、気力の充実に役立つパイン。今回はお正月らしいアレンジをご紹介します。
用意するもの
・パインの精油
・粗塩
・お気に入りのお皿
・松の葉や枝、南天や千両などの赤い実
お正月の時期はどの花屋でも入手しやすいと思います。赤い実がないときは、スーパーのスパイス売り場にあるピンクペッパーを使っても可愛らしいですよ。
特にスパイスコーナーにはシナモンスティックや、丁子、八角など、香りも良く、見た目も可愛い飾りに使えるアイテムがたくさんあります。色々アレンジしてみてくださいね。
作り方
お皿に塩を適量。平らなお皿よりも少し深さのあるお皿のほうが飾りやすいかと思います。底にご飯をよそうように、塩を盛りつけます。あとは松や赤い実を飾り、精油を3滴垂らしてください。空間の広さによって量は増やしていただいて大丈夫です。近くに行ったときにふんわり香るくらいの量が目安です。
ついつい、香りを閉じ込めたくなりますが、時々換気をすることは忘れずに。また香りを楽しみたくなったら、その都度精油を足して楽しんでくださいね。
ちなみに、松の枝はオーブンで少し温めても、また違う香りがします。少し香ばしいような、焦げたような。落ち着くよい香りが楽しめます。焼きすぎると焦げ臭くなってしまいますので、様子を見ながら加熱してください。
パインは下腹部や卵巣の流れが滞っている時や、むくみに対して使うこともありますが、皮膚刺激が強いので、ご自宅で使う時は、まず芳香浴がよいのではないかと思います。
多忙な時期との上手なお付き合いを
お子さんの冬休み、お正月、帰省、忘年会など何かと忙しい時期は疲れをためやすいものです。私たちの体はとてもデリケート。忙しくて自分を放っておくと、「いつもより生理痛が、PMSがツライ……」「そういえば生理が遅れている」などのトラブルが起きやすくなります。
未然に防ぐためにも、爽やかでちょっと厳かな松の香りでセルフケアしてみてはいかがでしょうか。
【注意事項】
皮膚刺激が強いため、アレルギーテストを行ってから使用しましょう。
妊娠中は使用を控えましょう。
敏感肌を刺激することがあります。
乳幼児への使用は控えましょう。