こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。

さて、前回はPMS(月経前症候群)のむくみやイライラについてお届けしましたが、今回は『少し落ち込んでしまう、ウツウツとしてしまう』という時におすすめの精油(エッセンシャルオイル)をご紹介します。

■前回記事はこちら

▽生理のお悩みPMS(月経前症候群)に効くアロマは?セラピストが教えます

PMS(月経前症候群)とは

暗い気持ちをあらわす雨模様

PMS(月経前症候群)は生理の3~10日前くらいから始まる、精神的・身体的症状で、生理が始まると症状が軽くなったり、消失したりするものを指します。

ちなみに、PMSの中でも精神症状を主体として、その症状が重い場合をPMDD(月経前不快気分障害)と呼びます。たとえば、人間関係が悪化するほど精神的に不安定になる、怒りがおさまらないなど、あまりに症状が重く辛いときは、無理せずお医者さんに相談してみてくださいね。

アロマのチカラでブルーな気持ちをケアしよう

3つのおすすめアロマ

さて、日常生活に影響をきたすほどではないものの、生理前はなんとなく心が落ち込む、ウツウツしてしまう。そんな時はアロマの力を借りましょう!

今回はおすすめの香りを3つセレクト。女性の悩みに欠かせないプチグレン、クラリセージ、サイプレスをご紹介いたします。なかには注意事項もある精油もありますので、合わせて確認し、安全に楽しく使いましょう。

プチグレン

ビターオレンジの木

プチグレンはミカン科の植物で、オレンジ・ビターという植物の葉から採れる精油です。同じ植物でも部位によって精油の名前が異なり、花はネロリ、果皮はオレンジ・ビターとなります。

<おすすめの利用シーン>

気持ちのアップダウンが激しくて心を安定させたいとき、心が疲れているとき特に眠れない状態があるようなときにお役に立つと思います。

PMSだけではなく、更年期の症状でお悩みのときにも使うことの多い精油です。

クラリセージ

クラリセージ

クラリセージはシソ科の植物です。

<おすすめの利用シーン>

こちらもPMSに限らず、更年期症状でお悩みのときにも使う精油で、女性のライフサイクルに常に寄り添い、いつでも助けてくれる香りです。

心が疲れたな、少しハッピーな気持ちになりたいな、そんな時に使ってみてくださいね。落ち込むときだけではなく、怒りやヒステリーなどでお悩みの時にも役立ちます。

<注意事項>

・妊娠中の方、頻発月経の方、月経過多の方、エストロゲンが原因で悪化する症状をお持ちの方の使用はお控えください。

・集中したいときのご使用、濃い濃度でのご使用もお控え下さい。

・クラリセージ使用時に、アルコールを摂取すると吐き気を催すことがありますので、ご注意ください。

サイプレス

サイプレス

こちらはヒノキ科の植物です。森林浴の香りでさわやかな、落ち着いた気持ちにしてくれる香りです。

<おすすめの利用シーン>

生理周辺の不快な症状、更年期など女性の悩みに役立ちます。また、むくみも、辛いのよね……、というときもおすすめ。

<むくみにおすすめ、サイプレスのトリートメントオイル>

キャリアオイル5mlに精油を1滴、の比率で希釈して使ってみてください。敏感肌を刺激することがありますので、敏感肌の方は、10mlに1滴など、さらに低い濃度から使ってみてください。

お肌に異常を感じたら、すぐに洗い流してくださいね。

<注意事項>

・妊娠中の方、エストロゲンが原因で症状が悪化する疾患をお持ちの方は使用をお控えください。

・敏感肌や、アレルギーをお持ちの方はアレルギーテストを行ってから使用することをおすすめいたします。

PMSで辛いとき、ご褒美のように香りを楽しんで。

アロマでリラックス

PMSによる心と体の揺らぎ、我慢している方も多いのではないかと思います。

毎月の、ちょっと気が重い時期。精油を嗅ぐ楽しさ、使う楽しさ。そんな小さくて、ちょっぴり特別な楽しみがあなたの気持ちを少しでも軽くするお手伝いとなれば、とてもうれしく思います。

揺らぎに引っ張られて辛い時。どうかそのことで自分を責めたりしないでくださいね。寝る前や、早起きした朝の5分間。ゆったりとご褒美のように香りを楽しんでください。