こんにちは。看護師・アロマセラピー講師のたけださなえです。今回は前向きに頑張りたいときや生理にまつわる悩みに役立つ「ジュニパー」をご紹介いたします。
デトックスして前向きに。ジュニパーの特徴とは。
ジュニパーはヒノキ科の植物で、コロコロとした可愛らしい実から採れる精油です。実はヒノキ科は、女性の悩みに役立つ精油が多いのですが、ジュニパーも同様、生理痛や生理の遅れ、生理不順のケアの際に選ぶことの多い精油です。
ジュニパーの一番のキーワードはなんといっても「デトックス」。むくみ解消でサポートしてくれます。
リラックスする精油というよりも、「やる気を出したい!」「今から活動するぞ!」という時に向いている精油ですので、運動前後のタイミングでのトリートメントにも適しています。
気持ちがどんよりとしている、なんだかダラダラしてしまう。シャキッとして前向きに動きたい!そんな時にもおすすめですよ。
ジュニパーの歴史
ジュニパーはお酒のジンの香りづけに使われている植物でもありますが、精油としても、二日酔いなどお酒の飲みすぎのときに役立ちます。
ジュニパーで風味づけしたお酒のジン。もともとは薬用酒として利用されていました。二日酔い用の薬ではなく、ジュニパーの持つ健胃作用や利尿作用を目的として使われていたと言われています。お酒への利用の他には、伝染病対策や病院での空気の浄化に使われてきた歴史を持つ植物です。
ジュニパーを使ったアロマレシピ
今回ご紹介するレシピは、ジュニパーの実を使った『空気の浄化ポプリ』。ジュニパーは古来より、魂の浄化、空気の浄化や解毒と、悪いものを払ったり、悪いものを出すために使われてきた香りです。シャキッとさわやかな香りで、朝の神社に行ったような気持ちの良さを味わえます。
ジュニパーの実は、ハーブティーや料理に使われることもあるため、ハーブショップで購入することができます。
作り方は簡単。天然塩にドライハーブのジュニパーとローズマリーを混ぜるだけです。もし、精油もお持ちでしたらジュニパーの精油を2、3滴プラスしてください。香りがなくなったら適宜足してくださいね。
余ったドライハーブは、ハーブティーやお料理に使って楽しんでくださいませ。
下記の注意事項にも記載しておりますが、慢性的に長期間使うことは腎臓に負担をかけてしまう可能性があるため控えてください。
なんとなく毎日使うのではなく、ぜひ必要を感じた時に活用してくださいね。
自分のカラダのリズムを整えるということ。
私たちが前向きに毎日を過ごしたり、心身のバランスを整えるには毎日の小さな積み重ねが必要です。
女性ホルモンのバランスを整えればよいのか、と言えば一概にそれだけで良いとは言い切れません。
たとえば、女性ホルモンのひとつである、エストロゲンと「おりもの」の関係。「膣の自浄作用」という言葉を耳にしたことはありませんか?
私たちの体は、自らの力で膣の中をきれいな状態に保てるような仕組みになっています。この自浄作用に関わっているのがエストロゲンで、エストロゲンが不足すると、膣内で微生物のバランスが崩れ、増殖し、結果としておりものが増えたり、悪臭を伴うようになる場合があります。
「では、エストロゲンを増やせばいいの?」と思いがちですが、エストロゲンはたくさんあればあるほどいいもの、というわけではありません。エストロゲンにさらされ続けることは、私たちの体にとってリスクもあります。大事なことは、体が元々持っている力を、本来の形で発揮できるようにすること。自分の調子を整えること、が大切なのです。
これを食べればOK。これをすればOK。
そんなシンプルな特効薬があるといいなと思うのですが、毎日の生活に向き合うこと、小さなセルフケアを積み重ねることが一番の特効薬になるような気がしています。
楽しみながらコツコツ、積み重ねていきたいですね。ぜひそんなときは、アロマセラピーを取り入れてみてくださいね。
〈ジュニパーの注意事項〉
・妊娠中は使用を控えましょう。
・多量(高濃度)での使用は控えましょう。
・腎臓の障害がある方は使用を控えましょう。
・頻発月経・過多月経の方は使用を控えましょう。
・長期にわたる使用は控えましょう